コナラ
Quercus serrata
ブナ科
コナラ属
雑木林(ぞうきばやし)代表(だいひょう)する()です。むかしは炭焼(すみや)きの材料(ざいりょう)として使(つか)われていました。(あき)になるとたくさんのドングリが(みの)り、(もり)動物(どうぶつ)たちの大切(たいせつ)食糧(しょくりょう)になります。ドングリは細長(ほそなが)殻斗(かくと)(さかな)のウロコのようなもようをしています。工作(こうさく)にもいろいろ使(つか)えます。()(ふち)はノコギリみたいにギザギザに()()んでいて、(あき)(いろ)づききれいです。(みき)縦方向(たてほうこう)にしまもようが(はい)るのがコナラの特徴(とくちょう)です。
花が咲く時期
5月
実がなる時期
10月
分類:落葉高木
コナラの花
2022.10.15 佐賀市富士町古湯
コナラの実
コナラの葉
2022.6.15 佐賀市富士町市川
コナラの樹皮
コナラの冬芽
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コナラの紅葉

芽を出すコナラのドングリ

つながってるいきもの

アカシジミ
九州きゅうしゅうひくやまおかではアカシジミはとてもめずらしいチョウでした。しかし最近さいきん所々ところどころかけられるようになりました。幼虫ようちゅうはコナラやクヌギをべますが、すみつくるためのはやし伐採ばっさいがなくなり、コナラがおおきくそだったからではないかとおもわれます。5がつ下旬げじゅんから6がつにかけて成虫せいちゅう発生はっせいします。午後ごごから夕方ゆうがたにかけてコナラの樹上じゅじょう活発かっぱつびまわります。
アカシジミ成虫せいちゅう



アオスジアオリンガ(が>
夏型なつがたはアカスジアオリンガにていますが、本種ほんしゅ前翅まえばね白帯しろおび平行へいこう間隔かんかくひろいというちがいがあります。

アオセダカシャチホコ(が>
名前なまえにアオとついていますが黄緑色きみどりいろで、くろいバツじるし特色とくしょくです。

アカイラガ(
幼虫ようちゅうおおきな突起とっきに、さら二次にじとげっていますが、イラガなかとげはかなりほそほうです。
アカイラガの成虫せいちゅう

アカイラガの幼虫ようちゅう

アカバキリガ(
幼虫ようちゅうおこらせるとギシギシきます。幼虫ようちゅうはミツボシキリガにています。

アカヒゲドクガ(
幼虫ようちゅう毒針どくはりはありませんが、つよ接触せっしょくによりかるあかくはれ、1時間じかん以内いないにはなおります。

アシナガオトシブミ
揺籃ゆりかごつくるのに使つか落葉性らくようせい大柄おおがら
けるブナのものがおおいですが常緑じょうりょくのカシるい使つかれいもあり、さらにケヤキのれいられます。揺籃ゆりかごつくるときは一方いっぽうはしからみをはじめ、主脈しゅみゃくえて反対はんたいはしまでります。そのあと主脈しゅみゃくみをれ、それよりさきいていきます。あげはじめるときにたまごを1つだけみ、そのためにたまご揺籃ゆりかごなかちかくにあります。オトシブミはくびながかたくちながかたとにけられ、本種ほんしゅくちながいゾウムシがたです。くび部分ぶぶん前胸ぜんきょう背板はいばん)のいろ上翅じょうしおなじくあか個体こたいと、くろ個体こたいがいます。

アトジロエダシャク(
はるにだけあらわれるです。

アメリカシロヒトリ(

ウコンカギバ(
ヒメウコンカギバにています。本種ほんしゅ翅頂<しちょう付近ふきんもんうすく、外横線がいおうせん後翅こうし付近ふきんくならない傾向けいこうがあるのですが、解剖かいぼうしないと正確せいかく区別くべつむずかしいです。
ウコンカギバ幼虫ようちゅう

ウコンカギバ成虫せいちゅう

ウコンカギバさなぎ

ウスイロギンモンシャチホコ(

ウスギヌカギバ(

ウスクモエダシャク(

ウスタビガ(
幼虫ようちゅうさわるときます。
ウスタビガの成虫せいちゅう


ウスタビガの幼虫ようちゅう


ウスタビガのまゆ

ウスバフユシャク(
ヤマウスバフユシャク、クロテンフユシャクにますが、本種ほんしゅ前翅ぜんし外横線がいおうせんゆるやかなカーブをえがきます。まったとき左右さゆうのどちらがうえになるかは、その都度つどわるようで、まってはいません。

ウスバミスジエダシャク(
前後ぜんごはね横脈紋おうみゃくもんが4つの細長ほそながのようにえます。オオバナミガタエダシャクにていますが、横脈紋おうみゃくもん状態じょうたいとく後翅こうし横脈紋おうみゃくもん本種ほんしゅでは楕円形だえんけいもんなか細長ほそなが線状せんじょう淡色部たんしょくぶがあります。裏側うらがわ前翅ぜんし先端部せんたんぶ淡白色たんはくしょくもんがありません。

エグリトラカミキリ
成虫せいちゅう食樹しょくじゅ伐採木ばっさいぼく倒木とうぼくあつまるほか、各種かくしゅはなます。

エゾミドリシジミ

エゾヨツメ(

オイワケキエダシャク(

オオアトキハマキ(
普通ふつうしゅですがどちらかとうと寒冷地かんれいちで、関東かんとうではやまかないとなかなかられません。アトキハマキにていますが本種ほんしゅほう地色じいろうすく、全体ぜんたい網目あみめ模様もよう目立めだっています。ヒナタハマキメスと本種ほんしゅメスは外見がいけんでの区別くべつ大変困難たいへんこんなんです。

オオシマカラスヨトウ(
オオシマカラスヨトウの成虫せいちゅう

オオシマカラスヨトウの幼虫ようちゅう

オオトビモンシャチホコ(

オオバナミガタエダシャク(
はる個体こたいなつ個体こたいよりあきらかに大型おおがた前翅ぜんし裏先端うらせんたん特徴的とくちょうてきしろもんがあります。ウスバミスジエダシャクにてはいますが、横脈紋おうみゃくもん状態じょうたいとく後翅こうし横脈紋おうみゃくもん本種ほんしゅでは一様いちようくろです。裏側うらがわ前翅ぜんし先端部せんたんぶ淡白色たんはくしょくもんがあります。前翅ぜんしなかの2ほんせん後翅こうしちかづいても平行へいこうです。

オトシブミ
コナラなどのいて産卵さんらんした揺籃ゆりかごつくり、地面じめんおととします。ひとえないことをいたかみまるめてわざとみちおととしたものをとしぶみといいますが、それにていることから名前なまえがオトシブミとつけられました。

カギシロスジアオシャク(

カギバイラガ(

カシコスカシバ(

カシノナガキクイムシの被害ひがいぼく
1990ねんごろから本州ほんしゅう日本海にほんかいがわでナラるい集団しゅうだんれてしまう病気びょうき確認かくにんされ、いま全国ぜんこくひろがってきています。伝染性でんせんせいきんをカシノナガキクイムシが集団しゅうだんひろめてしまうためです。おおきくそだった集団しゅうだん急速きゅうそくれてしまうのでたいへんです。

カシルリオトシブミ
いるいろな植物しょくぶつられますが、イタドリのにいることがおおいです。

カシワキリガ(

カシワクチブトゾウムシ
コナラなどのでよくつかるちいさなゾウムシです。

カシワマイマイ(
カシワマイマイの成虫せいちゅう

カシワマイマイの幼虫ようちゅう

キイロクワハムシ
成虫せいちゅう半分はんぶんけたようなうすはねをしていて、とても弱弱よわよわしくえます。

キイロトラカミキリ
各種かくしゅはなやコナラ・クヌギの伐採木ばっさいぼくあつまります。クリなどのはなでもられます。

キボシツツハムシ
大変たいへんちいさいのでつけにくいですが、よくるとくろ黄色きいろ模様もようがかわいいです。

キンイロキリガ

クシヒゲシマメイガ

クスサン

クチバスズメ(
クチバスズメの成虫せいちゅう

クチバスズメのさなぎ

クチバスズメの幼虫ようちゅう

クヌギカレハ()の幼虫ようちゅう

クリアナアキゾウムシ
幼虫ようちゅうはコナラやクリなどの根部こんぶ
べます。成虫せいちゅう比較的ひかくてきおお
きな食樹しょくじゅみきひく部分ぶぶんつかります。

クロウスムラサキノメイガ(

クロオビフユナミシャク(

クロスジアオシャク(

クロテンフユシャク(

クロナガタマムシ
れた日中にっちゅうに、おもにブナコナラぞく伐採木ばっさいぼくあつまって産卵さんらんします。

クロモンアオシャク(

クワゴマダラヒトリ(
クワゴマダラヒトリの成虫せいちゅう

クワゴマダラヒトリの幼虫ようちゅう

コシアカスカシバ(
コシアカスカシバの成虫せいちゅう


コシアカスカシバの被害木ひがいぼく

コトビモンシャチホコ(

コナラシギゾウムシ
コナラのドングリが緑色みどりいろわかいころ、ドングリに産卵さんらんあつまります。あきちたコナラのドングリをよくると幼虫ようちゅうがはいしたあながあるのがかなりあります。

コフサヤガ(

ゴマダラオトシブミ

サラサエダシャク(

サラサリンガ(

シモフリトゲエダシャク(
オスは冬尺蛾ふゆしゃくがなか最大級さいだいきゅうおおきさです。

シロオビフユシャク(

シロスジカミキリ
日本産にほんさんでは横綱級よこづなきゅうおおきなカミキリムシです。つかまえるとむね部分ぶぶん伸縮しんしゅくさせてギーギーときます。昼間ひるまはアカガシやアラカシのこずえにいてえだかわをかじってべていますが、よるになるとみきまでりてきて樹皮じゅひんできずつけ、そこに産卵さんらんします。一個いっこんだらすこよこうごいてまた産卵さんらんかえしますので、みきよこいたような産卵痕さんらんこんのこります。
シロスジカミキリ成虫せいちゅう

シロスジカミキリ産卵痕さんらんこん

シロスジカミキリ幼虫ようちゅう食害しょくがい

シロスジカミキリ幼虫ようちゅう食痕しょっこん

シロテンハナムグリ
雑木林ぞうきばやし緑地りょくち樹木じゅもくおお公園こうえんなどでられます。成虫せいちゅうはクヌギやコナラなどの樹液じゅえきこのみますが、はなにもます。

シロフフユエダシャク(
2がつから3がつうめはなくちょっとまえてくるしゅです。最近さいきん関東かんとうでは1がつおわりからられるようになってきたそうです。いろにはしろっぽいものからくろっぽいものまで変異へんいがあり、メスの体色たいしょく灰色はいいろからくろまで変異へんいがあります。

スギタニキリガ(

スジクワガタ
ほかのクワガタがないようなコナラなどのふる樹液じゅえきなどにひっそりとあつまっています。4亜種あしゅ分類ぶんるいされます。

スジモンツバメアオシャク(
前後翅ぜんごしともこまかいさざ波状なみじょうらします。アオシャクのわりにはあわいろ個体こたいおおいです。

スズキシャチホコ(

スモモキリガ
はねふちくろ点々てんてんのこります。

セダカシャチホコ
幼虫ようちゅうふんげます。

チャノウンモンエダシャク(

チャミノガ(

ツマキシャチホコ(
Phalera属内ぞくないでの本種ほんしゅ特徴とくちょうは、翅頂しちょう黄白色おうはくしょくもん内縁ないえん赤褐色あかかっしょくであることです。
ツマキシャチホコの成虫せいちゅう

ツマキシャチホコの幼虫ようちゅう

ツマジロシャチホコ(

ナカキエダシャク(

ナカキシャチホコ(
各横線かくよこせん不明瞭ふめいりょう個体こたいおおいです。ルリモンシャチホコにていますが、本種ほんしゅ前翅ぜんし前縁ぜんえん基部きぶがそのした基部きぶよりくろく、前縁ぜんえん中央ちゅうおう目立めだってしろいです。

ナミガタエダシャク(

ニセシラホシカミキリ
成虫せいちゅうはハイノキ・ヒメシャラのを、あなをたくさんあけたようにべます。

ノコギリクワガタ
クヌギ・コナラ・タブノキなどの樹液じゅえきによくあつまります。
ノコギリクワガタのオス


ノコギリクワガタのメス

ハイイロチョッキリ
成虫せいちゅうはコナラやアラカシのわかいドングリの内部ないぶ産卵さんらんし、ドングリを細枝ほそえだごととします。したにだれかがいたずらしたようにドングリが枝葉えだはをつけたままたくさんちていたら本種ほんしゅ仕業しわざです。
ハイイロチョッキリの成虫せいちゅう

ハイイロチョッキリがとした細枝ほそえだ

ハイイロチョッキリの産卵痕さんらんこん

ハミスジエダシャク(
低丘陵地ていきゅうりょうちられる個体こたいくろっぽく、寒冷地かんれいちくとしろ個体こたいえます。

ハラゲチビエダシャク(

バラルリツツハムシ
成虫せいちゅう初夏しょかによくかけますが、コナラのにいるのが一番いちばんおおいようです。

ヒメクロオトシブミ
初夏しょかのころいろいろな広葉樹こうようじゅつかりますが、クヌギやコナラの若葉わかばおおいです。
ヒメクロオトシブミの成虫せいちゅう

ヒメクロオトシブミの揺籃ようらん

プライヤハマキ
体長たいちょう7mm程度ていど夏型なつがた越冬型えっとうがたがあり、斑紋はんもんおおきくことなります。ときにナラコハマキとまぎらわしいです。個体こたい変異へんいつよいです。

ヘリオビヒメハマキ
クロサンカクモンヒメハマキにていますが、本種ほんしゅあき出現しゅつげんします。

ヘリジロヨツメアオシャク

ボクトウガ
コナラの樹幹じゅかん・クヌギの樹幹じゅかん肉食にくしょく樹液じゅえきさせ・そこにあつまってきたむし捕食ほしょくする。

ホソウスバフユシャク(
Inuroisぞくではふゆ最後さいごほう出現しゅつげんするしゅふゆわりをげるです。

ホソバシャチホコ

ホソバトガリエダシャク(
ヒロバトガリエダシャクにていますが、本種ほんしゅ前翅ぜんしほうほそいです。

マエキカギバ(

マエシロモンキノカワガ(

マツオオエダシャク(
フトオビエダシャクなどにていますが、本種ほんしゅは、前翅ぜんし棒状ぼうじょうくろ横脈紋おうみゃくもんがはっきりあって、外横線がいおうせんはあまりがりはつよくなく外縁がいえんとほぼ平行へいこう、もっと褐色かっしょく短線たんせん散布さんぷされるので、普通ふつうはちょっときたなかんじにえます。山地さんち普通ふつうです。横線よこせん変異へんい個体こたいもあります。

マルモンヒメアオシャク(

ミヤマカミキリ
夜間やかん樹液じゅえきあつまり、食樹しょくじゅなどに産卵さんらんします。灯火とうかにもます。
ミヤマカミキリの成虫せいちゅう

ミヤマカミキリの被害ひがいけた

ミヤマセセリ
落葉樹らくようじゅ疎林そりん地表ちひょうちかくをパトロールしてまわり、はねひらいて地面じめんにとまり日光浴にっこうよくをします。

ムクゲコノハ(

ムラサキトガリバ
ニッコウトガリバにています。前翅ぜんし中央部ちゅうおうぶしろっぽい個体こたいおおいです。

モンキキナミシャク
ナカモンキナミシャクにていますが、本種ほんしゅ外横線がいおうせん前翅ぜんし下側したがわまっていると内側うちがわ)でがりません。個体こたい変異へんいはげしいほうです。

モンシロドクガ(
幼虫ようちゅうきわめて多数たすう微細びさい毒針毛どくしんもうっていて、蕁麻疹じんましんのような皮膚炎ひふえんこします。かゆみはとてもつよ治癒ちゆやく10日とおかかかります。
モンシロドクガの成虫せいちゅう

モンシロドクガの幼虫ようちゅう

ヤマトカギバ(

ヤママユ
幼虫ようちゅうはクリ、クヌギ、シデなどをべ、成虫せいちゅうは8がつ下旬げじゅんから9がつ上旬じょうじゅんにかけてあらわれる大型おおがたのガです。成虫せいちゅう個体こたいによって様々さまざま色合いろあいがあり、もっともバラエティーにんだガのひとつです。やまでははやはそろそろ紅葉こうようはじまりますが、そのいろ真似まねているのでしょうか。これら食樹しょくじゅにはそろってふちにそって突起とっきがあり、幼虫ようちゅうえるはそれを真似まねているようです。
ヤママユのオス

ヤママユのオス

ヤママユのオス

ヤママユのオス

ヤママユのオス

ヤママユのオス

ヤママユのメス

ヤママユのメス

ヤママユのメス

ヤママユの若齢じゃくれい幼虫ようちゅう

ヤママユの終齢しゅうれい幼虫ようちゅう

ヤママユの終齢しゅうれい幼虫ようちゅう

ヤママユのさなぎ

ヤママユのたまご

リンゴコブガ(

リンゴドクガ(
幼虫ようちゅう背中せなかくろは、おこったときにあらわれます。
リンゴドクガの成虫せいちゅう

リンゴドクガの幼虫ようちゅう

ルリオビナミシャク(

ルリモンエダシャク(

ワモンサビカミキリ
伐採ばっさいえだんであったりするとよくかけます。

ドクガ(
幼虫ようちゅう大変たいへん多数たすう微細びさい毒針毛どくしんもうっていて、蕁麻疹じんましんみたいなの皮膚炎ひふえんこします。たいへんかゆ治癒ちゆ約10日やくとおかかかります。
ドクガの成虫せいちゅう

ドクガの幼虫ようちゅう

わかるかな?(3択クイズ)

問題です。

答え

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不正解ふせいかい
不正解ふせいかいです。
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