アワブキ | みんなの森プロジェクト

アワブキ

Meliosma myriantha

アワブキ科

アワブキ属

木(き)には水分(すいぶん)が多(おお)いため、生木(なまぎ)を燃(も)やすと切(き)り口(くち)からたくさん泡(あわ)が吹(ふ)き出(で)てくるのでアワブキの名前(なまえ)がつけられました。白(しろ)い花(はな)が咲(さ)くと木(き)全体(ぜんたい)に泡(あわ)がかぶったようにも見(み)えます。木材(もくざい)は割(わ)れやすく狂(くる)いが生(しょう)じやすいので有用(ゆうよう)な木(き)とは言(い)えません。また燃(も)やすと泡(あわ)を吹(ふ)くのでマキにもなりません。秋(あき)に葉(は)は黄色(きいろ)く色(いろ)づいてきれいです。きれいな蝶(ちょう)のスミナガシの幼虫(ようちゅう)が葉(は)を食(た)べます。

花が咲く時期
6～7月

実がなる時期
9～10月

分類：落葉高木

2022.6.7 佐賀市神水川中原公園

アワブキの花

2023.9.29 佐賀市神水川中原公園

アワブキの実

2022.6.7 佐賀市神水川中原公園

アワブキの葉

2022.7.13 佐賀市富士町市川

アワブキの樹皮

つながってる
いきもの

つながってるいきもの

スミナガシ
幼虫ようちゅうがアワブキ、ヤマビワ、ミヤマハハソを食たべるスミナガシというチョウがいます。幼虫ようちゅうには一対いっついの立派りっぱな角つのが左右さゆうに伸のびています。葉はの中心ちゅうしんの葉脈ようみゃくを残のこして食たべ、小ちいさな葉片ようへんをいくつもぶら下さげてその中なかに隠かくれるようにとまっています。終齢しゅうれいになると体色たいしょくは緑みどりに変かわり葉はの表おもてに出でてきます。成虫せいちゅうは古ふるい遊あそびの墨流すみながしを写うつし取とったかの様ような翅はねの色いろをしています。夕刻ゆうこくに活動かつどうし、オスは枝先えださきで占有せんゆう行動こうどうをします。樹液じゅえき、腐くさった果実かじつや動物どうぶつの糞ふんに集あつまります。3亜種に分わかれています。
スミナガシ成虫せいちゅう

スミナガシ成虫せいちゅう

スミナガシ終齢幼虫しゅうれいようちゅう

スミナガシ幼虫ようちゅう

スミナガシ蛹さなぎ

アオバセセリ
日本産にほんさんのセセリチョウの中なかで唯一ゆいいつの緑色みどりいろの翅はねをもつ大型種おおがたしゅです。成虫せいちゅうは夕方ゆうがた活発かっぱつに活動かつどうして花はなに来きます。年ねん２回かい発生はっせいします。幼虫ようちゅうはアワブキやヤマビワの葉はに袋状ふくろじょうの巣すを作つくり、頭あたまだけを出だして巣すの葉はを食たべますが、頭部とうぶが朱色しゅいろをしていて黒くろい斑点はんてんがあるため、まるでナナホシテントウのように見みえます。有毒ゆうどくのテントウムシに擬態ぎたいして身みを守まもっています。
アオバセセリ成虫せいちゅう

アオバセセリ幼虫ようちゅう

アオバセセリ幼虫ようちゅう

アオバセセリ幼虫ようちゅう

アオバセセリ幼虫ようちゅうの巣す